日本ガス協会

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ガスの利用

ガスの利用

ガスコージェネレーションシステム

コージェネレーションシステムとは

ガスコージェネレーションシステムは、都市ガスを燃料としてエンジン、タービン、燃料電池などで発電し、この時に生じる熱エネルギーも蒸気や温水に変えて利用する、総合エネルギー効率の高いシステムです。工場の生産工程、ホテルや病院等の給湯や蒸気供給、冷暖房、温水プールの加温などに有効活用されています。東日本大震災以降、ガスコージェネレーションシステムは、「エネルギーセキュリティ設備」さらには「系統電力への供給電源」という分散型電源として、また、変動型再生可能エネルギー拡大時の電力需給調整力としての社会的役割が期待されています。また、国のエネルギー政策においても、より重要な位置づけとなりました。

ガスコージェネレーションシステム

国の政策での位置づけ

●第五次環境基本計画(2018年4月17日閣議決定)
環境政策の具体的展開における「環境インフラやグリーンインフラ等を活用したレジリエンスの向上(平時から事故・災害時まで一貫した安全の確保)」として、環境面のみならず防災面からも、「地域ごとに自立した分散型エネルギーとして、コージェネレーション、燃料電池等と組み合わせながら再生可能エネルギーを最大限導入することや、廃棄物処理施設を地域のエネルギーセンターや防災拠点として位置づけることで、災害が生じた際も必要なエネルギーを迅速に供給することができる」と記載されました。

●第5次エネルギー基本計画(2018年7月3日閣議決定)
コージェネレーションは国のエネルギー政策において重要な位置づけであり、本計画では「建築物や工場、住宅等の単体での利用に加え、周辺を含めた地域単位での利用を推進することで、コージェネレーションの一層の導入拡大を図っていくことが必要」との記載に加え「熱自体の供給源を低炭素化することに対する関心が高まっている。主に高温域を占める産業用に関しては、製造プロセス技術開発、省エネルギー設備の導入促進、コージェネレーションの利用や廃熱のカスケード利用促進を行うことが重要」と記載されました。

<関連政策のリンク>

第五次環境基本計画(環境省ウェブサイトへ) > 第五次エネルギー基本計画(経済産業省ウェブサイトへ) >