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天然ガス自動車

普及に向けて

14

天然ガス自動車の普及に向けて

インドネシア

サハリン

インド

ネシア

ブルネイ

ブルネイ

カタール

カタール

パプアニューギニア オマーン

アラスカ

その他(ナイジェリア・

赤道ギニア・イエメンなど)

オーストラリア

オースト

ラリア

マレーシア

マレーシア

1,400

万トン

2,575

万トン

1999年

2014年

図8 LNG調達先

※9

3.5 天然ガス自動車普及最近の取組み事例

天然ガス自動車を活用した取組みが、国土交通省と経済産業省が主宰する「グリーン物流パートナーシップ会

議」において平成23年度優良事業表彰を受賞。

⑴ 朝日新聞社とパナソニックのパートナーシップで進む異業種企業間の往復運送。朝日新聞の朝刊を静岡県

の新聞販売店に輸送後、同県内でパナソニックの修理部材を積み込んで東京・神奈川方面に配送します。

空きトラックを有効に用いたうえ、荷扱い品が全く異なる企業が連携した点などが評価され、経済産業大臣

賞を受賞しました。これには天然ガストラックが使用されています。

パナソニックでは他でも異業種企業間の往復運送を展開しており、異業種企業間の往復運送も含めて、

長距離用大型天然ガストラックを10台以上使用しています。

⑵ 土屋運輸と札幌市水産物卸売共同組合の天然ガストラックを使った共同配送。各仲卸業者が個別に使

用していたトラックの台数が減り、また、天然ガス車化を図ったため、

CO₂の排出量が半減。一方、札幌市中央卸市場では黒煙ゼロを

標榜し、全国に先駆けてフォークリフトや構内運搬車の全車両を天

然ガス化、市場内に天然ガススタンドも整備し、市場全体の低炭

素化を実現、国土交通大臣賞を受賞しました。

3.6 日本ガス協会の2030年ビジョン

日本ガス協会は2030年に向けて天然ガスの普及拡大ビジョンを次のように掲げています

⑴ 天然ガスシフト・高度利用の推進

①産業部門

熱需要の天然ガスへの燃料転換の加速(高度利用エンジニアリングの活用促進)

②業務用・家庭用部門

高性能・高機能ガスシステムの普及拡大、再生可能エネルギー、エネルギーマネジメントの導入

③輸送部門

天然ガス自動車(大型CNGトラック)の普及展開、燃料電池自動車向け水素供給インフラの整備

※9 一般社団法人 日本ガス協会 ガス事業便覧(平成27年版)

札幌中央卸売市場天然ガススタンド