2
3
■天然ガス自動車排出ガス性能〈NOx、PM〉
NOx規制値
(g/kWh)
PM規制値
(g/kWh)
0
0.00
0.01
0.03
0.02
2010年ポスト新長期規制値(ディーゼル)
環境に
やさしい
大幅に2016年規制値をクリアできる自動車です
0.027
1.0
1.5
0.7
0.2 0.4
2.0
2005年新長期規制値(ディーゼル)
※ディーゼルの規制値は車両総重量3.5トン超の車両に適用される値
ガソリン車が
100%
の時
CO
2
1~2割
カット
エネルギー
セキュリティ
に
貢献
天然ガス自動車は
82%
※国産1500cc小型バンで比較。メーカーカタログ値を用いて算出。
■天然ガス自動車とガソリン車のCO
2
排出量比較
■天然ガスと石油の地域別確認埋蔵量
■天然ガスの種類(イメージ)
■天然ガスの資源量
天然ガス自動車
2016年規制値(ディーゼル)
CBM
(コール・ベッド・メタン)
在来型
ガス田
石油と比べ
広範囲に分布し
価格変動も少ない
シェールガス
タイトガス
大幅に
2016年
規制値を
クリア
781兆
㎥
合 計
在来型ガス
437兆㎥
非在来型ガス
344兆㎥
シェールガス
213兆㎥
タイトガス 81兆㎥
CBM
50兆㎥
0
20
40
60
80
100
13.7% 19.4%
47.7%
9.1%
6.5% 31.0%
北米
42.7%
7.6%
7.6% 8.2%
2.5%
4.1%
中南米 欧州 中東 アフリカ アジア
天然ガスは、ガソリン、軽油に対し
て、単位発熱量あたりのCO
2
排出
量が約25%少ない燃料です。
現在、都市内を走行している天然
ガス自動車をガソリン車と比較す
ると1~2割のCO
2
排出量削減効
果があります。
CO
2
排出量が少ない自動車です
天然ガスは、産出地域が世界各地に
分布しており、大規模埋蔵地域が集
中する石油よりも価格変動や輸出
入のリスク分散が可能です。可採年
数も石油が約53年であるのに対し、
天然ガスは約54年で、非在来型の
ガスもあわせると約225年もあると
いわれています。
米国のシェールガスなどの非在来
型ガスの開発により、世界の天然ガ
ス供給量の増加や、市場価格の安定
化が期待されています。2016年に
は米国のシェールガスが日本に輸入
開始される予定です。
また、日本の周辺海域では大量の
メタンハイドレートの存在が確認さ
れており、産出技術の研究が進めら
れています。
※メタンハイドレート:メタンを中心にして周囲を水分子
が囲んだ形になっている固体結晶で「燃える氷」とも
呼ばれる。
石油代替エネルギーを燃料とする自動車です
天然ガス自動車は光化学スモッグ
や酸性雨の原因となるNOxの排
出量が少なく、喘息の原因となる
黒煙をほどんど排出しません。
またガソリン車に近い燃焼方式で
あるため、騒音が少なく静かな自
動車です。
今、なぜ天然ガス自動車を 選択するのか。
暮らしや産業のためのエネルギーを、日々どうやって確保するのか? そんなことが日常生活の中で話され ている今、私たちの生活を支える自動車の燃料も同じ課題
に直面しています。私たちの子孫に快適な暮らしや美しい地球を残すために、今まで以上に天然ガス 自動車の普及が世界中で進んでいます。
メタンを主成分としたガスで、燃やしてもSOxやススを
ほとんど発生せず、地球温暖化の原因物質の一つであ
るCO
2
の排出量も石油より2~3割少ない、クリーンな
エネルギーです。都市ガスは天然ガスを原料としてお
り、ご家庭のガスコンロ、風呂、暖房をはじめ、店舗やビ
ルの冷暖房、工場などさまざまな所で利用されていま
す。これを自動車用燃料として活用したものが天然ガス
自動車です。
天然ガスとは
天然ガスの分布イメージ図(JOGMEC資料を元に作成)
出典:IEA World Energy Outlook 2015
出典:BP Statistical Review of World Energy 2015
総合物流施策大綱とは、政府における物流施策等の指針を示すもの
で、「強い経済の再生と成長を支える物流を支える物流システムの構
築」を目指すものです。
更なる環境負荷の低減に向けた取り組み
物流分野における主要なCO₂排出源であるトラックをはじめ、船舶、鉄
道等各輸送モードの省エネ化、低公害化、
天然ガス
等へのエネル
ギー転換を促進する
国の重要な政策に
天然ガス自動車の重要性が
位置づけられています。
「国土強靭化(ナショナル・レジリエンス)」とは、国家のリスクマネジメント
であり、強くてしなやかな国をつくることで、日本の産業競争力を強化し、
安全・安心な生活づくりをになうものです。
総合物流施策大綱
(2013-2017)
2013年6月 国土交通省・経済産業省
国土強靭化アクションプラン2016
2016年6月 国土強靭化推進本部(内閣官房国土強靭化推進室)
頁岩(シェール)層に
含まれる天然ガス
石炭層に吸着している
天然ガス
浸透率が低い砂岩に
含まれる天然ガス
シェールガス
:
C B M
:
タイトガス
:
交通・物流(交通ネットワークの強靭化の推進)
トラック事業者のBCP策定の推進、エネルギーセキュリティの推進
(
C・LNG 車両の普及
)
等に取り組む。
エネルギー基本計画とは、エネルギー政策の基本的な方向性を示すため
にエネルギー政策基本法に基づき政府が策定するものです。
エネルギー基本計画
2014年6月 経済産業省
多様なエネルギー源を選択できる環境整備の促進
次世代自動車
※
については、2030年までに新車販売に占める割合
を5割から7割とすることを目指す。
※次世代自動車:ハイブリッド自動車、電気自動車、プラグインハイブリッド自動車、
燃料電池自動車、クリーンディーゼル車、
CNG自動車
等
石 油
可採年数
53年
天然ガス
可採年数
54年