天然ガス自動車

天然ガス自動車普及により期待できる効果

(1)エネルギーセキュリティの向上

輸送用燃料はほとんど石油に依存しています。天然ガス自動車の普及により、輸送用燃料を多様化でき、エネルギーセキュリティの向上が図れます。

輸送部門のエネルギー源は、大きく石油に依存している中、2011年3月の東日本大震災においてはサプライチェーンの寸断によりガソリンスタンドに給油のために長蛇の列ができ、市民生活にも甚大な影響がでました。
一方、天然ガススタンドは一部の津波被害を受けたものを除き、電源の回復と共に営業を開始できています。

また、図1のように日本では他部門に比べて運輸部門における石油依存度が高く、大きな課題となっています。

図1:各部門のエネルギー源における石油の割合(※1

(※1.経済産業省 資源エネルギー庁 平成23年度総合エネルギー統計)

(2)環境貢献

天然ガス自動車は、光化学スモッグ・酸性雨などの環境汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)の排出量が少なく、喘息など呼吸器疾患の原因となる黒煙や粒子状物質(PM)をほとんど排出せず、大気環境改善に貢献できます。

また、地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出量をガソリン車やディーゼル車より低減でき、地球温暖化防止に貢献できます。

  • 光化学スモッグ・酸性雨などの環境汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)、炭化水素(HC)の排出量が少なく、硫黄酸化物(SOx)は全く排出されません。
  • 喘息などの呼吸器疾患の原因となる黒煙や粒子状物質(PM)は、ほとんど排出されません。
  • 地球温暖化の原因となる二酸化炭素(CO2)の排出量を、ガソリン車より約2割低減できます。
(※2.国産1,500cc小型バンで比較。メーカーカタログ値を用いて算出。)
図2:従来車とNGVのCO2排出量の比較例(※2)
図3:重量車(車両総重量3.5t超〜12t以下)のNOx・PM規制値との関係
(3)経済性

非在来型天然ガスであるシェールガスの生産拡大により、可採年数の拡大および価格の安定化が見込まれます。

①原燃料価格の動向
シェールガスの生産拡大を受け、アメリカやカナダで複数のLNG輸出プロジェクトが開始予定。日本をはじめとするアジア諸国への輸出価格は、米国天然ガス価格を反映するため、LNG輸入価格の低減が見込めます。
②都市ガス事業者によるLNG安定調達の取組み
増大するガス需要に対応するため、複数の国から輸入するなど、安定調達に努めています。また、さらなる価格低減を目指し、上流権益の獲得、非在来型ガス田への進出やFLNG(洋上浮体式)を活用した中小ガス田開発への参画など、上流事業への参画に取り組んでいます。
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