「第1回ウィズガス全国親子クッキングコンテスト〜炎の調理で五感を研ぎ澄ます〜」の全国大会が2008年3月9日、東京・新宿の東京ガス新宿ショールームにて行われました。
2007年7月より全国8地区で開催されてきた地区予選大会、地区決勝大会を勝ち抜いてきた12組24名の親子たち。全国各地から応募された2,008組の代表です。この日はどのチームも、さらに磨きのかかった素晴らしいチームワークで、食材のおいしさを生かし、家族への愛情をたっぷり込めた自慢のあったかメニューを披露してくれました。会場にはご家族や親戚のみなさん、また地元のガス会社スタッフなどたくさんの人が応援に駆けつけ、大変盛り上がった一日となりました。
出場チームは6組ずつ2グループに分かれ、制限時間1時間でオリジナルメニューを調理。何より驚かされたのは、親子のチームワークと手際の良さです。お母さんが野菜を剥くあいだに子どもが豆を炒る、子どもが種をつめたパプリカにお父さんが仕上げの油を塗る……。どの親子も見事な役割分担と流れ作業。この日に向けて、どのチームも親子でしっかりとコミュニケーションを取り、大変な練習を積み重ねてきたことがうかがえました。
それに、子どもたちのなんと落ち着いていること! 調理の手順もばっちり体で覚え、むしろ親御さんよりもあわてることなく、料理を楽しんでいます。
審査のポイントは、�おいしさ �オリジナリティ �調理法 �チームワーク の4項目。
審査にあたったのは、服部栄養専門学校校長の服部幸應さん、医学博士・管理栄養士の本多京子さん、脳科学者の茂木健一郎さんの3氏です。
みなさんが「本当に接戦だった」「差はわずか、全員に賞をあげたかった」とおっしゃった審査の結果、次のチームが見事受賞に輝きました。
北海道代表 北海道函館市
関� 聖子 さん
関� 心 さん (中央小学校 3年)
関東中央代表
静岡県静岡市
山本 直 さん
山本 丸楠 さん (清水有度第二小学校 1年)
関東中央代表
東京都昭島市
安田 智枝さん
安田 百那 さん (つつじが丘北小学校 3年)
審査委員長の服部幸應さんは、「さすが全国からの代表とあってみなさん素晴らしかった。みんなに賞をあげたかったですが、その中でも地域の食材を生かしているか、親子のコンビネーションはどうか、という点に注目して審査をしました。次回もぜひまた挑戦してほしいと思います」と講評を述べられました。
本多京子さんは、「親として大切なことは、子どもに対する目くばり 気くばり 声がけ。今日のコンテストではみなさんにそういう姿が見えた。親子の絆を感じました」とコメント。
茂木健一郎さんは、「みなさんが調理しているテーブルを回りながら、親子の何気ない会話やちょっとした作業の工夫など、気づいたことを詳細にメモをとった。そこに点数をつけるとき、何かが裏切られる気分だった。どの親子にとっても今日はきっと宝物のような時間。5年後10年後に、今日という日が大きく育つように願っています」と述べられました。
また表彰式の前には、審査員3氏が食育について語るトークショー「子供の未来のために語る食育セミナー」が開催されました。一般のお客様も多数来場された中、子どもにとっての豊かな食体験の大切さ、食糧自給率を改善するには、心の問題と食の関係、料理を自分で作ることの大切さなど、食の現状とこれからをめぐるさまざまなテーマについて、意見が交わされました。
炎の調理を通して地域の身近な食材のおいしさを見直し、親子が一緒に料理をすることで家族の絆を深める—。ウィズガス全国親子クッキングコンテスト、次回はどんな親子がどんなメニューで挑戦してくれるのか、ますます楽しみになりました。 。