審査委員長
審査委員長 小玉祐一郎〔建築家・神戸芸術工科大学教授〕
〔審査総評〕 |
審査委員
審査委員 秋元孝之〔芝浦工業大学教授〕
東日本大震災という未曾有の災害を経て日本人の価値観が変わりつつある。特に原子力発電所の事故は日本全体に大きな影響を及ぼしている。この経験を正しく生かして、今後の建築、設備設計に反映することが求められている。地球温暖化防止やエネルギーセキュリティーの確保を実現には、低炭素社会の実現に向けた環境性に優れた住宅・建築物の普及が今後一層重要となる。そのような背景のもと、今回のデザインコンペティションが実施された。特徴的なこととしてこれまでと異なり、建物単体ではなく、再生可能エネルギーを活用した近未来の自立性の高い広域の街区レベルの提案を求めたことが挙げられる。 |
審査委員
審査委員 小泉雅生〔建築家・首都大学東京教授〕
昨年に引き続きソーラーエネルギー利用に関わるアイディアコンペの審査員を務めることとなった。昨年の審査会は東日本大震災の前日、3月10日であった。いま振り返ると、ずいぶんと前のことのような気がする。あらためて長い1年であったと実感した次第である。 |
審査委員
審査委員 下田吉之〔大阪大学教授〕
現在、再生可能エネルギー利用の拡大が国家的な課題となっているにもかかわらず、我が国の太陽熱利用は太陽電池の陰に隠れた部分もあり、普及が低迷している。私見だが、普及への鍵の一つは利便性の問題、もう一つはプロダクトとしての魅力の問題で、後者を解決するのは機器およびそれを含んだ建築・都市のデザインである。その意味で、今回のコンペには太陽熱の都市規模利用拡大のために大きな意義があり、今回の応募作品全てから、いろいろなことを学ばせていただいた。まずは応募者の皆様に御礼申し上げたい。 |