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天然ガス自動車
の
普及に向けて
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天然ガス自動車の普及に向けて
3.3 環境貢献
⑴ 天然ガス自動車の環境特性
・光化学スモッグ・酸性雨などの環境汚染の原因となる窒素酸
化物（NOx）、炭化水素（HC）の排出量が少なく、硫黄
酸化物（SOx）もほとんど排出されません。
・喘息などの呼吸器疾患の原因となる黒煙や粒子状物質
（PM）はほとんど排出されません。
・地球温暖化の原因となる二酸化炭素（CO₂）の排出量を、
ガソリン車より約2割低減できます。
0
0.00
0.01
0.03
0.027
0.02
1.0
1.5
0.7
0.5 0.4
0.2
2.0
NOx規制値（g/kWh）
PM規制値（g/kWh）
2005年
新長期規制値（
ディーゼル
）（JE05）※
2016年
規制値（
ディーゼル
）（WHDC）
2010年
ポスト新長期規制値（
ディーゼル
）（JE05）
圧縮天然ガス自動車
の排出ガス技術指針値
（2003）（JE05）／
2005年10月～
圧縮天然ガス自動車
の排出ガス技術指針値
（2008）（JE05）／
2010年10月～
天然ガス自動車の排出ガス例
※ディーゼルの規制値は、車両総重量3.5t超の車両に適用される値
図5 重量車（車両総重量3.5t超〜 12t以下）のNOx・PM規制値との関係
⑵ 運輸部門のCO₂排出
貨物自動車の台数は図6のように、自動車台数比では20％弱ですがCO₂の排出量は輸送部門の約35％と高く、
特に大型トラックは1台あたりの排出量が大きいため、天然ガス自動車導入によるCO₂排出量削減効果は高いと言
えます。
乗用車等※
6,130
万台
78.9
%
自家用
乗用車
47.5
%
航空
4.7
%
鉄道
4.4
%
船舶
5.0
%
タクシー
1.5
%
バス
1.9
%
※「乗用車等」にはバス約23万台を含む
「貨物車」には軽貨物動車を含む
貨物車
1,466
万台／
18.9
%
（うち大型トラック約25万台）
営業用貨物車
17.7
%
自家用貨物車
17.5
%
特種（殊）車
170
万台／
2.2
%
自動車台数比
運輸部門のCO₂排出状況（2014年度）
自動車検査登録情報協会 「自動車保有車両数 平成28年1月末現在」
国立環境研究所 「日本の温室効果ガス排出量データ」
図6 輸送部門のCO₂排出状況
※6 出典：国産1,500㏄小型バンで比較。メーカーカタログ値を用いて算出。
%
CO₂排出量の比較（小型バン）
100
80
60
40
20
0
ガソリン NGV
100%
82%
△18％
図4 従来車とNGVのCO₂排出量の比較例
※6