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天然ガス自動車

普及に向けて

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天然ガス自動車の普及に向けて

3.8 国内自動車メーカーの動き

⑴ 大型CNGトラックの市場投入と今後の技術開発

いすゞ自動車は2015年に大型CNGトラックを市場投入すると発表しました。2016年夏以降より、順次車型追加

とともに本格投入が予定されています。

また、天然ガス自動車のさらなる進化を目指し、燃費向上や航続距離向上などの技術開発を進めています。

提供:いすゞ自動車㈱

3.9 主な規制緩和に関する取組み

⑴ 天然ガス自動車用等のガス容器に関する保安基準への海外規格の追加

海外規格の追加により、海外型の高圧容器や天然ガス自動車の輸入が容易にできるよう要望しています。

行政刷新会議の下の「規制・制度改革に関する分科会」におけるエネルギー分野での検討の結果(平成

24年4月3日閣議決定)を踏まえ、自動車に搭載される高圧ガス容器の規格について、国連基準(UNECE-R110

等)の規格の安全性が確認された場合には、高圧ガス保安法等の見直し等に向けた検討を行うこととなりました。

同基準に定められた規格の安全性を確認するために、平成25年度より日本ガス協会に「容器研究会」を設置し、

学識経験者等による検討を進めるとともに、平成26年度には、LNG容器に関する規格の安全性の確認等も行い

ました。日本が提出した同基準の改正提案は、平成28年3月に国連の会議で採択され、10月には発効予定です。

現在、同基準の国内法への導入の検討を経済産業省が進めており、R110基準との相互承認を目指し、平成

29年中旬までに省令等が改正・施行される予定です。 

⑵ 天然ガス自動車用の車載容器の別車両への転載

現在、天然ガス自動車に搭載されたガス容器は、15年使用することができますが、自動車が廃車になった場合、

ガス容器の使用期限が残っていたとしても、別の車両に転載することができません。そこで、転載する場合の安

全性の確認方法や、車載容器取り外し後の保管方法等について検討し、別の車両に転載することができるよう

に要望しています。

経済産業省委託事業として平成26年3月に高圧ガス保安協会が取り纏めた報告書で、CNG車両間での燃料

装置用容器の転載の安全性が評価されましたので、現在、省令等の改正に向け経済産業省に働きかけています。