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天然ガス自動車

普及に向けて

28

参考資料

5.2.1 天然ガス自動車の種類

天然ガス自動車は、燃料の貯蔵方式で分類すると次のようになります。

天然ガスのみを燃料とす

る車

吸入空気に天然ガスを混

合させ、軽油を着火源と

する車

(天然ガス+軽油)

天然ガスエンジンに電気

モーターを組み合わせた

天然ガスとガソリンの2つ

の燃料を切り替えて、ど

ちらでも走行可能な車

(天然ガス/ガソリン)

ガソリン

エンジン

ベース車

ディーゼル

エンジン

ベース車

ハイブリッド車

デュアルフューエル車

バイフューエル車

天然ガス専焼車

天然ガス自動車

Natural Gas Vehicle

圧縮天然ガス自動車

(CNG自動車)

液化天然ガス自動車

(LNG自動車)

吸着天然ガス自動車

(ANG自動車)

CNG:Compressed Natural Gas

LNG:Liquefied Natural Gas

ANG:Adsorbed Natural Gas

⑴ 圧縮天然ガス自動車(CNG自動車)

天然ガスを気体のまま、高圧(20MPa)でガス容器に貯蔵する車両で、現在使用されている天然ガス自動車

のほとんどがこのタイプです。また最近、様々な種類の車両が市場に投入され、以下のような車種があります。

①天然ガス専焼車

圧縮天然ガスだけを燃料にする車両で、軽自動車や小型貨物車等のガソリンエンジンをベースにする車両や

トラックやバス等の大型車向けのディーゼルエンジンをベースにする車があります。

②バイフューエル車

圧縮天然ガスとガソリンのどちらの燃料でも走行可能な車両です。日本ではメーカー製造車はなく、後改造

によるものが主流ですが、ヨーロッパの小型乗用車では一般的に普及しています。ガソリンでも走行できるので、

インフラ整備が進んでいない地域でも安心して使用できます。

ダイハツハイゼットカーゴ(HKS)

トヨタプロボックス・サクシード(HKS)