天然ガス自動車
の
普及に向けて
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参考資料
5.2.1 天然ガス自動車の種類
天然ガス自動車は、燃料の貯蔵方式で分類すると次のようになります。
天然ガスのみを燃料とす
る車
吸入空気に天然ガスを混
合させ、軽油を着火源と
する車
(天然ガス+軽油)
天然ガスエンジンに電気
モーターを組み合わせた
車
天然ガスとガソリンの2つ
の燃料を切り替えて、ど
ちらでも走行可能な車
(天然ガス/ガソリン)
ガソリン
エンジン
ベース車
ディーゼル
エンジン
ベース車
ハイブリッド車
デュアルフューエル車
バイフューエル車
天然ガス専焼車
天然ガス自動車
Natural Gas Vehicle
圧縮天然ガス自動車
(CNG自動車)
液化天然ガス自動車
(LNG自動車)
吸着天然ガス自動車
(ANG自動車)
CNG:Compressed Natural Gas
LNG:Liquefied Natural Gas
ANG:Adsorbed Natural Gas
⑴ 圧縮天然ガス自動車(CNG自動車)
天然ガスを気体のまま、高圧(20MPa)でガス容器に貯蔵する車両で、現在使用されている天然ガス自動車
のほとんどがこのタイプです。また最近、様々な種類の車両が市場に投入され、以下のような車種があります。
①天然ガス専焼車
圧縮天然ガスだけを燃料にする車両で、軽自動車や小型貨物車等のガソリンエンジンをベースにする車両や
トラックやバス等の大型車向けのディーゼルエンジンをベースにする車があります。
②バイフューエル車
圧縮天然ガスとガソリンのどちらの燃料でも走行可能な車両です。日本ではメーカー製造車はなく、後改造
によるものが主流ですが、ヨーロッパの小型乗用車では一般的に普及しています。ガソリンでも走行できるので、
インフラ整備が進んでいない地域でも安心して使用できます。
ダイハツハイゼットカーゴ(HKS)
トヨタプロボックス・サクシード(HKS)