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4

5

異常気象

水没地域の

出現

喘息、アトピー

黒煙

目や喉の痛み

などの健康被害

光化学

スモッグ

北極・南極の

氷がなくなる

酸性雨

枯れる樹木

ガス容器(燃料タンク)

天然ガスを高圧(20MPa)で

貯蔵する燃料タンク

点火プラグ

空気と燃料の混合気に点火

インジェクタ

燃料をエンジン吸気管に噴射

レギュレータ(減圧弁)

燃料(CNG)を適切な圧力に調整

三元触媒

排出ガス中のNOx、CO、HCを除去

容器元弁

緊急時に燃料を遮断する過流防止弁や

火災時に放出する安全弁も設置

ガス充填口

燃料を充填するためのコネクター

沼や湖の

酸性化

黒煙

SOx

NOx

枯渇の

可能性

埋蔵地域の

かたより

価格・供給の

変動リスク大

98%

石油依存度

30%

石油依存度

35%

石油依存度

自動車と暮らしを取りまく課題

天然ガス自動車の構造と充填設備

地球温暖化

燃料のかたより

環境・健康へのダメージ

天然ガス自動車はシンプルな構造で実用的

燃料充填設備のしくみ

急速充填スタンド

パッケージ型天然ガス急速充填設備

ガソリンスタンドのように、数分で

ガスを充填できる設備です。パブ

リックスタンドや自社専用スタンド

に用いられています。ガスは中圧

ガス導管から供給されます。

狭いスペースでも設置できるパッケージ

型のコンパクトな急速充填設備です。圧縮

能力は70~250m

3

/時で、ガスは中圧

ガス導管から供給されます。

必要なスペースの例

幅2.3m×長さ4m×高さ2.6mとコンパクト

コンプレッサー

圧縮能力250~500m

3

/時

蓄ガス器

(25MPa)

蓄ガス能力約500~1500m

3

ディスペンサー

充填能力約10~15m

3

/分

天然ガス自動車

20MPa

都市ガス(中圧ガス導管)

0.1~0.7MPa

酸性雨・光化学スモッグ・黒煙・騒音

運輸部門の石油依存大

異常気象・海面上昇

Natural

Gas

Vehicle

太 陽 光

熱の放出

天然ガス自動車の燃料となる天然ガスは、気体の

まま圧縮した状態でガス容器(燃料タンク)に充填

されています。この天然ガス自動車の燃料のことを、

圧縮天然ガス=Compressed Natural Gas=

CNG

と呼びます。

天然ガス自動車の構造はガソリン車とほぼ同じで、異なるのは燃料供給系のみです。高圧ガスを充填する容器は衝突テストや

火災テストにより安全性も実証されています。また、アイドリングストップ機能を持つ天然ガス自動車も設定されており、より

一層の環境負荷の低減と燃料消費の抑制も実現しています。

天然ガス自動車の燃料

CO

2

などの温室効果ガスが引き起こしている

とされる地球温暖化。自動車が排出するCO

2

もその大きな原因であるといわれ、世界中で

対策が求められています。

温暖化の進行により北極や南極の氷は溶け

続け、シロクマの絶滅など生態系への影響や

水没地域の出現が危惧されています。タイの

大洪水など世界各地で発生する多雨や寒波、

異常高温。日本でも、台風や竜巻が災害をも

たらすなど、異常気象が私たちの日常の暮ら

しを脅かしています。

世界的な経済不安や産油地周辺国の政治的

混乱が、石油価格の高騰や輸出入に大きな

不安を与えています。

日本では、東日本大震災の経験もあり、ガソリン

や軽油に極端に偏って依存している運輸部門

に、大きな課題が提起されています。

排出ガスに含まれているNOx(窒素酸化物)や

SOx(硫黄酸化物)が主な原因で降る酸性雨

は木を枯らすほか、沼や湖を酸性化します。

またNOxは目や喉を痛める光化学スモッグを

引き起こす一因ともいわれています。

そしてPM2.5の一種である黒煙は喘息や肺

がん、アトピーの原因になるといわれています。

天然ガス自動車への燃料補給を行う天然ガススタンドは、中圧ガス導管からガスを安定供給しています。スタンドは天然ガス

(都市ガス)をコンプレッサーで圧縮しCNGとして蓄ガス器に蓄え、ディスペンサーを通して天然ガス自動車に充填する仕組み

となっています。また中圧ガス導管によるガス供給ネットワークは東日本大震災においても地震に対する強さが実証されて

おり、供給能力に極めて高い信頼性を誇ります。液化天然ガスLNGをローリー車から受け入れ、ポンプで圧縮後、気化させる

L-CNGスタンドもあります。

(出典)資源エネルギー庁 平成26年度総合エネルギー統計