今年もやってきました! ウィズガス全国親子クッキングコンテスト全国大会。応募総数12,274作品の中から、書類選考を経て、全国8地区90箇所以上で行われた地区大会を勝ち上がってきた14組28名の親子がこの日、東京ガス新宿ショールームに集結。その頂点を目指して、自慢の腕と "わが家の味"を競いました。
今大会の募集テーマは、「わが家のおいしいごはん〜家族で一緒に作ろう、うちの自慢メニュー」。出場チームは午前の部と午後の部に分かれ、制限時間1時間で、家族4人分のオリジナルメニューを調理します。たくさんの練習を重ね、激戦を勝ち抜いてきた14組なだけに、どの親子もチームワークが見事! 子どもが下ろした魚をお父さんが焼く、揚げ物をしつつ煮物の灰汁を取りたいお母さんをすかさず子どもがヘルプするなど、どのチームも役割分担や連携がすっかり体に染みついていました。
審査にあたったのは、服部栄養専門学校校長の服部幸應さん、帝国ホテル総料理長の田中健一郎さん、全国小学校家庭科教育研究会会長の小嶺喜代子さんの3氏。田中総料理長は、調理の様子を見ながら「皆さん手際がよくて、プロ顔負けです」と舌を巻いていらっしゃいました。
皆さんが悩みに悩んだという審査の結果、次のチームが見事受賞に輝きました。
審査委員長の服部幸應さんは、「応募総数が12,274作品ですから、皆さんはその870分の1。ここに来られたことが、ある意味では奇跡のようなものです。皆さんそれぞれにドラマがあり、情熱やほとばしるものが伝わってきて、ぐっと胸を締めつけられました。我々はそういうことをまた体験したいと思いますので、次回もぜひ挑戦してください」と述べられました。
審査委員の田中健一郎さんは、「いままで料理の審査は数多く手がけてきていますが、今日ほど困ったことはありませんでした。私の先輩である、帝国ホテルの村上信夫・元総料理長は、一番おいしい料理はお母さんの料理だとよく言っていました。そこには愛情が入っているからです。これからも、お子さんたちが料理に興味を持ち、愛情のあるおいしい料理をつくっていけるよう、ご指導いただければと思います」と講評を述べられました。
審査委員の小嶺喜代子さんは、「どのチームを賞に選ぶか、とても悩みました。皆さんがそれぞれ素晴らしかったからです。お料理をつくっているときの親子の会話、お母さんお父さん方がお子さんの手元を心配そうにふっとのぞく、何とも言えない視線…。食は家庭の中心、和をつくる場です。その食を大切にする姿を、今日は皆さんに見せていただきました」と講評を述べられました。
今年の全国大会は、さまざまな「つながり」が強く感じられた大会でした。地元の食材をふんだんに取り入れ、そのよさを生かす炎の調理法でさらなるおいしさを表現した「地域とのつながり」。共働きの親のために息子が毎日ごはんを炊いてくれていることが今日につながった…三世代家族だからみんなが食べやすいのがわが家の味…それぞれのお料理の背景に確実にある、それぞれの「家族のつながり」。
そして、「コンテストとのつながり」も広がってきました。本コンテストも第4回を迎え、「初回から参加しています」「去年のリベンジで来ました」と何度も挑戦してくれる親子が増えてきました。また今回は、全国大会の模様をインターネットで動画配信し、より多くの方に当日の熱い戦いを見ていただくことができました。
日本全国からますます注目を集める「ウィズガス全国親子クッキングコンテスト」。次回もたくさんの親子のご参加をお待ちしています!