建物概要
| 所在地 | 栃木県佐野市 |
| 新築/既存 | 新築 |
| 建物構造 | 地上1F RC造 |
| 延床面積 | 852.70㎡ |
| 竣工年月 | 2024年3月 |
| ガス設備 | GHP潜熱回収型給湯器 |
建物概要
| 所在地 | 栃木県佐野市 |
| 新築/既存 | 新築 |
| 建物構造 | 地上1F RC造 |
| 延床面積 | 852.70㎡ |
| 竣工年月 | 2024年3月 |
| ガス設備 | GHP潜熱回収型給湯器 |
ZEB化の概要
①『ZEB』を実現した美術館
②GHPの採用
| 外皮断熱 |
外壁: 吹付硬質ウレタンフォームA種1
t=40 屋根: 吹付硬質ウレタンフォームA種1
t=70 |
| 空調 | GHP |
| 換気 | 全熱交換器 |
| 照明 | LED照明(在室検知制御、タスクアンビエント照明) |
| 給湯 | 潜熱回収型給湯器 |
| 再エネ | 太陽光発電 |
| その他 | リチウムイオン蓄電池 BEMS |
| 設備容量 |
GHP 14.0kW×8台※ 潜熱回収型給湯器 16号×1台 |
| ※冷房能力14kW、暖房能力16kW |
GHP
床吹き出し空調システム
潜熱回収型ガス給湯器
※写真はイメージです。

太陽光発電設備
発電容量 42.38kW
屋上に設置した太陽光発電により
『ZEB』達成に大きく貢献。

リチウムイオン蓄電池
設置容量 22.4kWh
太陽光発電の余剰電力を
蓄電池により効率的に利用。
また、停電時の電力供給が可能。

LED照明、トップライト
照明はLED(在室検知制御)を採用。
玄関ホールはトップライトを導入し、
開放感を演出。また、天井部には、
地域産の木材を使用している。
建物はバリアフリー対応のため平屋造りとなっており、庭園部分は地域に開放された憩いの場となっている。また、屋上のテラスからは周囲の街並みや広場、美術館を一望することができる。
美術館には個展やイベントが開催できる貸スペースや、子どもたちが自由に絵を描ける壁一面のホワイトボードが設置されているなど、地域との交流の場を目指した施設となっている。

地域に開放された庭園

子供たちが自由に絵を描くことができるフリースペース
ZEB化の経緯・担当者のコメント
東石美術館には、東京石灰工業のオーナーの収集品である日本の近現代以降の絵画や工芸品2千点以上が所蔵されている。横山大観「瀑布」や北大路魯山人「銀彩色絵竹に雀花入」などが特に有名で、1980年の開館以来、佐野市内の観光スポットの一つとして親しまれてきた。
開館から40年以上が経ったことで近年は建物の老朽化が目立っていた。バリアフリーへの未対応などの課題もあったことから、全面的なリニューアルを決めた。その際、空き家になっていた隣接の土地を取得し、敷地面積は約10倍に拡充。新たなスペースには庭園などを整備することで、市民の憩いの場となることを目指した。
東京石灰工業は採石場などで使用する電気の再生可能エネルギー化など環境対策に積極的に取り組んでおり、東石スカイテラスも太陽光発電の導入を含め、環境に配慮した施設とすることを目指した。
| 2021年 2月 | 検討開始 |
| 2022年 1月 | 設計開始 |
| 2023年 5月 | 着工 |
| 2024年 3月 | 竣工 |
| 2025年 5月 | グランドオープン |
地域活性化に寄与する施設にしたいというオーナーの思いを受け、その方向性に沿った設計案を検討した。美術館には、代替がきかない貴重な美術品が所蔵されているため、温度や湿度が厳密に管理されることが必要であった。また、クリーンな電気で美術館を運営したいとの意向を受け、太陽光発電の導入を含めた『ZEB』の実現可能性を検討した。
美術館という建物の特性上、一次エネルギー消費量の76%を空調が占めるため、『ZEB』実現に向けた最大の課題は、空調設備の省エネルギー化であった。エネルギー消費量の削減だけを単純に考えるならEHPの採用も選択肢にあったが、SDGs(持続可能な開発目標)の観点からは火力発電の電気が大半を占める系統電力よりも、都市ガスを活用したGHPの方が望ましいと考えた。
建物は高断熱層を設けた上で、GHPと太陽光発電を採用することで『ZEB』(エネルギー削減率105%)となった。地域の木材を積極的に活用し、屋上の芝生テラス、井戸水を利用した水盤、子どもたちが自由に絵を描くことができる白壁の設置など、地域に開かれた開放感のある施設になっている。2025年5月のグランドオープンにより全設備の運用が始まった。今後は、設計通りの省エネ性が実現できているかの検証を行っていきたい。
▲写真左から、ライブ環境建築設計 松村さま、片山さま、佐野ガス 亀山さま、東京石灰工業 長さま