ZEB全般について
Q
既存建築物もZEB化することはできますか。
A
基本的には、新築も既築も関係なく、条件に合う建物であれば、ZEB化することは可能です。

出典:環境省 ZEBポータル(https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html

Q
ZEBにすると、エネルギー使用量がゼロになるのですか。
A
『ZEB』にすると、正味のエネルギー使用量がゼロ以下になります。ただし、ZEBには種類があり、30~40%減(施設用途によって異なる)のZEBOriented から100%以上減の『ZEB』まであります。
また、設計図面を用いた計算ですので、実際のエネルギー使用量と乖離があります。

出典:環境省 ZEBポータル(https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html

Q
ZEBの省エネ基準である「エネルギー使用量の50%以上の削減」は、既存改修であれば現在のエネルギー使用量に対してですか。
A
現状のエネルギー使用量に対してではありません。
ZEBの評価プログラムに建物用途や面積・設備を入力すると、国で決められた基準値が算出されます。その基準値に対して50%以下がZEBの省エネ基準になります。

出典:環境省 ZEBポータル(https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html

Q
ZEBの判定はどのように行われますか。
A
WEBPRO と呼ばれる建築物のエネルギー消費量計算プログラムを用いて判定します。
このプログラムに、建物の地域、各部屋の面積や用途などを入力することで、その建物で基準となるエネルギー使用量が計算されます。
次に、設備の仕様、各部屋の大きさ、断熱材の種類などの情報を入力することで、その建物の設計エネルギー使用量が計算されます。
例えば、(設計エネルギー使用量)÷(基準エネルギー使用量)が0.25 以上0.5 以下でZEBReady 達成となります。

出典:環境省 ZEBポータル(https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html

Q
ZEBの評価に運用改善による省エネは含まれますか。
A
運用改善によるものは含まれません。

出典:環境省 ZEBポータル(https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html

Q
太陽光発電は乗せれないのですが、ZEBになりますか。
A
『ZEB』、Nearly ZEBの場合は創エネも必要となるため、小水力・風力など、太陽光発電以外の創エネ設備の導入が必要となります。
ZEBReady の場合ですと、エネルギー使用量50%減で達成可能なため、太陽光発電設備が導入できなくても、ZEBを達成することができます。

出典:環境省 ZEBポータル(https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html

Q
すでにLED更新していますが、ZEB化することはできますか。
A
できます。
ZEBの評価は、更新する設備にて行われるのでは無いため、すでに更新している省エネ設備も評価に含まれます。

出典:環境省 ZEBポータル(https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html

Q
既存建物のZEB化検討で必要な資料はありますか。
A
最低でも既存図面(建築)は必要となります。

出典:環境省 ZEBポータル(https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html

Q
既存建物のZEB化で、外断熱は必要ですか。
A
必ずしも必要ではありません。
一般的には、ZEBを達成するための重要度は次の順です。
開口部の断熱>屋上の断熱>壁の断熱

出典:環境省 ZEBポータル(https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html

Q
ZEBプランナーとは、なんでしょうか。
A
「ZEBプランナー」とは、「ZEB設計ガイドライン」や「ZEBや省エネ建築物を設計するための技術や設計知見」を活用して、一般に向けて広くZEB実現に向けた相談窓口を有し、業務支援(建築設計、設備設計、設計施工、省エネ設計、コンサルティング等)を行い、その活動を公表する事業者のことです。
Q
ZEBプランナーを取得している、都市ガス事業者はいますか。
A
「ZEBプランナー」を取得している都市ガス事業者は、全国で存在します。また、ZEBプランナーを取得していない都市ガス事業者でも、ZEBプランナーを紹介することが可能です。
検討の際には、各地域の都市ガス事業者にご相談ください。
ガスZEB、ガスシステム(空調、コージェネ、給湯)について
Q
ガスシステム(空調、コージェネ、給湯)を採用してZEB化することは可能ですか?
A
ガス空調(GHP、吸収冷温水機)やガスコージェネ、給湯器をご採用してZEB化することは可能です。
ガスZEBポータルサイトでは、ガスシステムを採用したガスZEB事例を掲載しています。
Q
GHPや吸収冷温水発生機を使ってZEBにすることはできますか。
A
できます。
エネルギー源が電気以外の設備を導入しても、ZEB化することは可能です。

出典:環境省 ZEBポータル(https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html

Q
ガスシステム(空調、コージェネ、給湯)を採用してZEB化するメリットを教えてください。
A
ガス空調(GHP、吸収冷温水機)やガスコージェネをご採用いただくことで、省エネへの寄与、レジリエンス性の向上、電力デマンドの低減、ランニングコストの削減などのメリットがあります
Q
ガスシステム採用によるレジリエンス性の向上とは、どういったことでしょうか。
A
自然災害等による停電時にも、都市ガスが供給されていれば停電対応型コージェネは発電と排熱利用が可能です。また停電対応型GHP(ガスヒートポンプ)は空調や発電が可能であり、万一の災害時にも事業継続が可能となります。これらのシステムを採用することで、災害時にも業務継続可能なレジリエンス強化型ZEBを達成することができます。
Q
コージェネレーションシステムの評価方法について教えてください。
A
コージェネレーション設備は太陽光発電設備と合わせて「エネルギー利用効率化設備」として定義されており、コージェネによる省エネ量が削減量として評価されます。
評価できるコージェネは、ガスエンジンタイプに限定されており、ガスタービンや燃料電池は評価できません。
また、排熱は全て温水として評価されるため、一部を蒸気として回収する場合はその回収分を温水によるものとみなして入力、評価することが可能です。また、排熱利用先は、冷房、暖房、給湯のいずれかとなります。
設計する建物の規模、用途に適応したコージェネと排熱利用設備を選択することで省エネ効果を得ることが出来ます。

出典:環境省 ZEBポータル(https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html

Q
コージェネレーションシステムの導入は必要ですか。
A
必ずしも必要ではありません。
導入すれば、評価されます。排熱利用設備を丁寧に選定することが必要です。

出典:環境省 ZEBポータル(https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html

Q
ガス吸収冷温水機について教えてください。
A
都市ガス空調の代表的な熱源としては、セントラル空調方式に対しては、ガス吸収冷温水機が、個別空調方式に対しては、ガスヒートポンプ(GHP)が挙げられます。
ガス吸収冷温水機は、水の気化熱を利用し、冷房を行います。 地球温暖化係数の高い特定フロンや代替フロンを使用せず、自然界に存在する「水」を冷媒とした環境にやさしい空調システムです。ボイラの機能も備えているため、暖房も可能です。

出典:環境省 ZEBポータル(https://www.env.go.jp/earth/zeb/index.html

Q
吸収式冷凍機の種類について教えてください。
A
吸収式冷凍機の種類と概要・用途は以下となります。
種類概要・用途
ガス吸収冷温水機ガスを加熱源とした吸収式冷凍機とボイラによる暖房機能を組み合わせた冷暖房熱源機。主に中大型ビルの冷暖房に用いられる。
蒸気吸収冷凍機蒸気を加熱源とする吸収式冷凍機。蒸気ボイラが導入される大型の病院・ホテル、地域冷暖房やガスコージェネレーションの排蒸気を回収・利用する場合に用いられる。
温水吸収冷凍機コージェネレーションなどの排熱温水を加熱源とする吸収式冷凍機。工場の廃熱や太陽熱なども利用できる。
温水回収ガス吸収冷温水機
(ジェネリンク)
ガス吸収冷温水機に各種廃温水を回収・利用する機能を付加した機器。廃温水が不足した場合でもガスでバックアップするため能力を保証できるメリットがある。温水吸収冷凍機と同様に、コージェネレーション排熱、工場廃熱、太陽熱が利用できる。

出典:新版 都市ガス空調のすべて(公益社団法人 空気調和・衛星工学会)より抜粋

Q
吸収式熱源機の呼称について教えてください。
A
「吸収冷凍機」は、吸収式の冷水供給専用の熱源機のことを言います。一方、「吸収冷温水機」は、吸収冷凍機にガスのボイラによる暖房の機能を組み合わせたものです。
「吸収冷凍機」と「吸収冷温水機」の2 つを総称して、「吸収式冷凍機」と呼びます。
また、「温水回収吸収冷温水器」は、廃温水を回収・利用できる「吸収冷温水機」です。一般的には、「排熱投入型吸収冷温水機」または「ジェネリンク」と呼ばれます。
2016 年11月に吸収式冷凍機のJIS(JIS B 8622:2016 吸収式冷凍機)が改正され、吸収式の冷凍機、冷温水機などの呼称があらためて定められました。
Q
GHPや吸収冷温水機、コージェネレーションシステムの仕様やコストについて、詳しく教えてほしいがどうしたらよいでしょうか。
A
各地域の都市ガス事業者にご相談ください。
Q
ガスZEBの検討を行いたいが、どうしたらよいか。
A
各地域の都市ガス事業者にご相談ください。
Q
潜熱回収型給湯器について教えてください。
A
潜熱回収型給湯器は、一次熱交換器に加えて、二次熱交換器を搭載し、従来型給湯器では捨てていた排気ガスからエネルギーを回収することで、効率を向上させています。排ガス温度を約200℃から約80℃に下げることによる熱(顕熱)回収と同時に、排気ガス中に含まれている水蒸気を水に戻す潜熱回収により、熱効率95%(HHV)の高効率を実現しています。
2次熱交換器を搭載して、潜熱を回収するため、排気ガスが冷却されることによって、燃焼中は凝縮水が発生します。凝縮水(ドレン水)は酸性を示すため、給湯器に内蔵された中和器により中和して排水を行います。
ガスZEBポータルサイトについて
Q
ガスZEBポータルサイトについて
A
ガスZEBポータル内に導入事例のPDFデータがありますので、ダウンロードしてご活用ください。
Q
ガスZEBポータルの資料を引用・加工して説明資料を作成することは可能でしょうか。
A
ガスZEBポータルは、「日本ガス協会一般向けサイト利用規約」に基づいて運用しています。
お客様へのご提案には、ガスZEBポータルのページをそのまま印刷、事例のPDFを印刷してご活用ください。
なお、資料の引用・加工については、都度、日本ガス協会までご相談ください。
Q
ガスZEBポータルのリンクを自社のホームページに貼りたいがどうしたらよいか。
A
ガスZEBポータルサイトは、リンクフリーとなっています。ガスZEBポータル内に「バナー」があるので、ご利用ください。

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