日本ガス協会

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ガスの利用

ガスの利用

バイオマスと都市ガス

東日本大震災を契機に、分散型エネルギーの推進等、エネルギー政策の抜本的な改革が進められています。
その中でバイオマス※の利用は、省エネルギーの実現、エネルギーの安定確保、そして地域との共存・共栄のために有効な手段のひとつです。しかしその利用については、収集・加工コスト、熱量(低い)、資源確保(不安定)等に留意する必要があります。
都市ガスは、バイオマスエネルギーとの親和性が高いため、バイオマス利用をバックアップすると共に、省エネ性、事業性やエネルギーセキュリティの向上が図れます。
ガス業界は、コージェネレーションをはじめとした都市ガス利用技術を更に進化・向上させるとともに、そこで培った技術を活用したバイオマスエネルギーの製造、精製・貯蔵、利用に関する技術を実用化・普及させるとことで、快適な暮らしと環境に優しい都市づくりに貢献しています。

※生物資源(bio)の量(mass)を表す概念で、「再生可能な、生物由来の有機性資源で化石資源を除いたもの」である。(農水産省「バイオマス・日本総合戦略」)

バイオマスの種類

廃棄物系バイオマス

  • ・家畜排せつ物
  • ・食品廃棄物(生ゴミ、食品加工くず等)
  • ・下水道汚泥
  • ・木質系廃材(製材所や家の解体現場から出る木くず等)
  • ・古紙
  • ・黒液(パルプ廃材)

未利用バイオマス

  • ・林地残材(間伐されたまま隣地に残されている樹木等)
  • ・農作物(稲わら、もみがら、麦わら等)
  • ・剪定枝(果樹、街路樹等)

資源作物

  • ・糖質資源(さとうきび、てんさい等)
  • ・でんぷん資質(コメ、いも類、とうもろこし等)
  • ・油脂資源(菜種、大豆、落花生等)
バイオガス:
バイオ燃料の一種で、生物の排泄物、有機質肥料、生分解性物質、汚泥、汚水、ゴミ、エネルギー作物などの発酵、嫌気性消化により発生するガス。

バイオガスの利用例

バイオマスの利用例
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※総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 ガスシステム改革小委員会(第25回) 資料4を加工して作成

バイオガス購入制度

都市ガス業界では、再生可能エネルギーの利用促進のため、お客さまのバイオガスを都市ガス事業者が購入する制度を用意するなど、バイオガスの有効活用に積極的に取り組んでいます。

バイオマス購入制度
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(参考例)東京ガスの購入条件(概要)

    1.主な購入条件
  • ・東京ガスの高圧導管または中圧導管受入可能であること。性状および圧力が東京ガスの供給するガスと同等であること。
  • ・購入量等の受入条件が、東京ガスの導管能力の範囲内であるとともに東京ガスの供給事業の遂行に支障を生じさせないこと。
    (なお、所定の性状まで加工するための費用や、導管受入に伴い必要となる設備はバイオガスの購入を東京ガスに依頼される方がご負担)
    2.購入価格
  • 購入するバイオガス量と同規模の需要における東京ガスのガス販売価格担当相当を目安とし、個別の購入条件に応じて算定する

供給高度化法(※)におけるガス事業者の取組について

・供給高度化法とは、エネルギー供給事業者(電気、ガス、石油事業者等)による①非化石エネルギー源の利用及び②化石エネルギー原料の有効利用を促進するための法律であり、平成21年7月に成立・公布し、同年8月28日に施行されたものである。

エネルギー供給事業者は、経済産業大臣が定める基本方針及び判断基準(いずれも告示)に基づき、必要な取組を行う責務がある。

ガス事業者は、バイオガスの導入によるガス供給を拡大するとともに、液化天然ガスの貯蔵に当たって発生するボイル・オフ・ガスを活用すべきとされています。

供給高度化法について
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※総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 ガスシステム改革小委員会(第25回) 資料4を加工して作成